クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「ありがとな。でも、俺はもっともっと強くなりたい。愛華を守れるようになりたい」
それが、俺の今の野望だ。
そのために、今努力している。まぁ、今日の騒動は想定外だったが。
「秋葉くん………話してくれてありがとう。これで少し秋葉くんのことを知ることが出来て、よかったよ」
愛華は………どこまで優しいんだろう。こんな話を聞かされても俺と変わらず接してくれる。
やっぱり愛華は可愛い。
「私はどうしたらいい?今回のこともそうだけど……過去のこと、ちゃんと思い出したいんだ」
真剣な目が俺を捉える。
だけどその目は不安げに揺れていた。恐らく、過去を知るのが怖いんだろう。
愛華には、こんな思いをさせたくなかったが記憶を呼び戻してほしい。
それで、ちゃんと罪を償いたい。
心の底から謝りたい。
「愛華は、今まで通りでいいんだよ。記憶は何かのきっかけで戻るかもしれないし。無理に戻す必要はない」