クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「でも………」
と、まだ心配そうな愛華の頭の上にぽん、と手を乗せて撫でる。
「大丈夫だ。愛華は大丈夫。俺が守るから」
「…………今回の騒ぎは?」
「それも俺たちが何とかする。愛華にも協力してもらうかもしれないけど」
俺が招いた結果だ。なんとしてでも守ってみせる。
ちらっと愛華を見てみると顔を赤く染めていた。大きな丸メガネが顔半分くらい、覆っているけど、それに負けじと赤い。
俺のこと、少しは意識してくれているのだろうか。それだったら嬉しい。
「じゃあ、帰るか。家まで送ってく」
「………ありがとう」
それからしばらくしてから愛華を家に送った。