冷めない熱で溶かして、それから。
◇
私と松野くんは隣同士で座りながら電車に揺られていた。
「じゃあ夏休み明けの初日は先生に早く来るよう言われてたんだね」
「そうです。朝は苦手なんで本当に最悪でした」
沈黙が続いたらどうしようと思っていたけれど、松野くんは意外と話してくれた。
いまは夏休み明けの初日に、どうして松野くんが早い時間帯の電車に乗っていたかの話をしていた。
どうやら夏休みの間にハメを外していないかが心配で、先生にその確認のため、早く来るよう伝えられたらしい。