冷めない熱で溶かして、それから。
「ああ、なんか貧血も重なって倒れたらしい。今は保健室で寝てる」
「うわっ、まじか」
「貧血って、やっぱ寝不足からか?」
「……えっ」
津田くんの言葉に、思わず声がもれてしまう。
「あれ、もしかして凪の……神崎先輩ですか?」
すぐさま俯いたけれど、津田くんに私の存在がバレてしまった。
どうしよう、いま璃花子ちゃんは購買でお昼を買っていて、列から外れているここにはいない。
おそるおそる顔をあげると、津田くんは「やっぱり!」と嬉しそうに笑った。
「あの……」
「ちょうどよかった!よかったら凪の様子、見てやってくれませんか?」
「えっ、と?」
「ちょっと待っててくださいね!」
津田くんは突然私に背中を向けたかと思うと、他の男の人たちを置いて購買の列へと走っていった。