プリンスたちに気に入られました
次の日、裕太くんのお見舞いに行った。
ベッドで横になっていた。
「おはよう。」
「学校は?」
「さすがに、今日は休んだ。」
「危ないもんな。」
「いや、そうじゃなくて・・・」

「ん?」
「裕太くんが心配で、学校行く気になれなくて。」
「何?俺のこと好きになった?」

顔が真っ赤になるのが、自分でもよくわかった。
「みゆ、顔真っ赤。可愛い。」
下を向いた。
「みゆ、顔上げて。」
顔上げた。キスされた。
胸の奥がギューっと苦しくなった。

「みゆ、大好き。」
「みゆは?」
「好きです。」
「わーい。」
無邪気に喜んでくれた。
「俺、絶対守るから。今はこんなんだけど。」
「うん。」
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