契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした
 口の中を指で蹂躙されて胸を散々弄られて、背中を反らせると、まるで胸を突き出してもっと、とねだっているようだ。

 恥ずかしい。そのはずなのに、ひどく感じる。
「なあ、勃ってて……すげえ、エロい」

 槙野が胸元をとても見ているので、つい、美冬も目をやってしまった。

 見たことがないくらい赤くなっていて、立ち上がっていて、しかも先端は槙野がいっぱい舐めるから唾液で光って濡れていて、ひどく扇情的だ。

「や……」
 美冬は両手で自分の顔を隠した。
 槙野がくすっと笑った声が聞こえて、その手が下肢に降りていき、先程からうずうずしているその部分に触れた。

 ほとんど初めてのはずなのに、やっと触れてもらえたという安心感とこれからどうなるんだろうという不安が同時に押し寄せる。

「ゆ……すけ、あのね……」
「ん?」

「私その……したことなくて……でね、いっぱい慣らして?」
「なんだそれ……」
 槙野の深いため息、というか深呼吸?

「分かった。すげぇ慣らしてやるな?」
 ベッドサイドの薄暗い灯りの中で美冬を真っ直ぐに見据えてそう言った槙野の目が光っていた。
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