契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした
「あんなにおっきいの、入らないと思ったけど、入るものなのね……」
 はあ……と今度は槙野から息を吐く音が聞こえる。

「動くぞ」
 ──動くの!?
 けれど、激しくではなくてもどかしいくらいにゆるゆるとした動きで、初めての美冬に気を使ってくれているのだろうと言うことを強く感じた。

 そういうところが……好きなのだ。
 痛くならないように気づかって慣らしてくれて、きっと激しく動きたいだろうに、美冬のためにゆるゆる動いてくれる。

 その気持ちがとても嬉しくて幸せだった。
「ね、祐輔……」
「ん?」
「すごく……幸せ……」

 中で槙野のものがぐんっと質量を増した気がする。
「んっ……あんっ……」
「お……まえなあ、そういうことを……」

 槙野は髪をかきあげた。そうして、にっと笑う。
「余裕そうだな?」
 ん……?

 その腰の動きと抽挿が激しくなる。中の壁を擦られる感覚と、奥をとんとんされる刺激で、美冬はチカチカしてきた。
 それが沢山集まって大きな波になる。
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