契約婚と聞いていたのに溺愛婚でした

20.免許皆伝、でしょーか?

「綺麗な背中……すげー見えてる。なあ? キスマーク付けてもいい?」
「ん……」

 その槙野の声がひどく発情して聞こえて、その声に美冬も興奮してしまう。

 緩く胸に触れられながら、背中に口付けられているだけなのに、触れられているところも、触れられていないところも、熱くて蕩けそうだ。

 ちゅ……という甘いリップ音のあと、時折ツキっとする痛みがあるのは強く吸われているからだろう。

 寝室と比べたら狭いウォークインクローゼットの中は狭くて服の擦れ合う音や、身体にキスする音が嫌でも耳に入ってくる。

 そうされながらも、胸の膨らみを探る手は容赦なくて、その大きな手で揉みこまれたり、先を摘まれたりしているとそこがどんどん敏感になってしまうのを感じる。

「このデザイン、すごくいいな。少しずらしたら胸が丸見えだし」

 そんなことを言って服をずらされると鏡には服から胸がこぼれ出た扇情的な姿の美冬が映っている。

「勃ってんの、分かるだろ?」
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