雨降り王子は、触りたい。
三咲と市川は淡々と靴を履き替えていて、杉山だけが上履きのままだ。
そんなことにすら気付かないくらい、のえるに夢中な杉山は何かを閃いたようで。
「あ、わかった!」
ぽん、と手を叩いた。
「なぁ留衣!男子、女子3人ずつ!ちょうどよくね!?」
なんか嫌な予感…。
三咲もきっと、私と同じように感じたんだろう。
眉をピクッと反応させると、
「……なにがだよ」
聞いたこともないような、低い声で言った。