貴方は誰なの?
「何?」
「玄関から出れない」
「は?何言ってんの?」
「わかんない。」
私の目の前でもう一度試みた。
「ホントだ。」
さっぱり意味がわからなかった。

母が私を見て、
「美鈴、何やってんの?」
「え?あのこれは・・・。」
「いいから、早くごはん食べて学校行きなさい。」
「あ、うん。」

『あれ?お母さん何も言わない。なんで?』

彼が、お母さんの前に立っていたのに、全く無視していた。
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