その狂女、ミイラ女と化す
だったら…

さっきみたいに、一人ずつ殺るみたいな野暮ったいことはしないよ、ね?


わたしの質問に死神は返事した。

「当たり前さ。人間なんて自分たち同士で殺りあってくれる。それが歴史」

「なんか、それって悲しい歴史だね」

「ああ、歴史は繰り返される。そして、生き残った人間は残ってまた殺しあう」

「それじゃ殺す意味ないね。じゃ、わたしたちは何を殺ればいいの?」


死神は笑いながら答えた。

「そんなの決まってる。こんな人間を作り出してしまった神ってやつさ」
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