澄んだ夜に願うなら。






例えば、今帰っているこの道を、君と帰れたら。
他愛のない話をしながら、
手を繋いでのんびり歩いて。

冬のキンとした空気を吸って、
マフラーに顔を埋めて、
暖かさを感じたりできるんだろう。




「‥寒いなぁ。」



ボソボソと呟いた一言は、
白い息となって空気に消えていく。





‥‥こんなにも夜が冷たい日はなかった。






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