クローバー


「ねぇ、流星。佐々木の事だけど…」


「おー。佐々木がどした?あいつまた何かドジしたか?」


流星は佐々木の事を考えているのか、嬉しそうな顔をする。


あーあ。騙されちゃって。
流星って、バカというか、鈍感というか。
1回信じると決めた奴はとことん信じる。
それが、流星の良いとこであり、悪いとこなんだろうけど…。


思わず苦笑いを浮かべる。


「あいつは姫にしない方がいい。」


「おい。仲間の事悪く言うのか?奏多。お前らしくねぇぞ。」


「仲間?俺はあんな奴仲間とは認めない。あいつは、下っ端の事を見下してる。それに、あの媚び売ってくる感じ俺は気に食わない。」


「いい加減にしろよ奏多っっ!!!
あいつの事悪く言うのはお前でも許さねぇ!!!!」


「流星!!!俺はっっ」


ただ、仲間を守りたいだけなんだ


「出ていけ。仲間を信じる事が出来ない奴は火蓮には要らない。」


「流星!!!それは言い過ぎだ!!」


他の仲間が怒鳴る声。


流星がそれに反発する声。


俺にはもう届かない。


きずいた時には…、路地裏で…


服には自分の血か相手の血か分からないほどのアカで染まっていた。


痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。


胸がくる…しい…





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