クローバー

「わーた、わーた。皆の言い分はよーく分かるよ。でも、めんどくさいから総長さん達呼んで来てくれる?」


「いや、お前何様だよ!」


「え?文乃様。」


「知らねーよ!!」


「お前のために総長達を呼ぶわけないだろ?!早く出てけよっ!」


やっぱりダメか。
もうめんどくさいいから自分でお迎えに行こかと悩んでいた時、


「なに騒いでんだよ、おめーらは。」


金髪の目つきの悪い男を先頭に、2回へ繋がる階段から、男が3人、女が1人降りてくる。


「奏多?」


金髪が呟く。その周りにいる奴らもその声に奏多の方を見る。


総長の流星は思いっきり奏多を睨んでいるが、その他の奴らはお姫様以外何処か安心したような、苦しそうな顔をしている。


なにここ、シケた面している奴しかいないわけ?こんな場所つまんない。


全員揃ったことですし、改めて


「初めまして、四宮文乃です。火蓮をぶっ壊しに来ました。」


ニコッと効果音がつきそうな程綺麗に作り笑いをする。



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