クローバー



「.......。」


「.......。」


しばらくお互い沈黙が続く。そして電話越しからえーー!!!!!!っと言う声。


うるさっ!み、耳が壊れるかと思った。
思わず自分の耳に触れてなんともないか確認する。ふー。良かった。ちゃんと聞こえる。


その間にも電話向こうから、えっ?!だの、冗談だよね?!だの、1人慌てふためく声が聞こえる。


「落ち着け。冗談でこんな事言うはずないだでしょ。本当です。母が結婚するみたいで相手に連れ子がいたんです。」


「えっ!えっ!えっ!結婚?!」


もう、なんか、ボスの驚き方と説明するのがめんどくさい。

ブチッッ

バレないように気おつけまーす。とだけ残し、あとは無視して切った。


城南高校。今日から潜入する学校。
不良高とも言われるその学校は校舎の至る所に落書きがされている。


私は高い高い門見上げながら任務へと気持ちを切り替えた。


これから最悪な出会いが待ってるとも知らずに..............。













< 9 / 117 >

この作品をシェア

pagetop