お嬢様、いけませんよ
「お嬢様。ドアが開きますので少し下がってください」


『は、はい。ありがとうございます』



キィー



大きな扉が開いた


ここに来るまでの道も凄かったけど、この扉はもっと凄い


大きくて、重たそうな扉がいとも簡単に開いた


こんな今になって私がこんなに凄いところに入っても大丈夫なのかと、心配が襲ってきた



「大丈夫ですよ。お嬢様は何も気にせずに」



私が心配していると悟ったのか、私のことを慰めてくれた


やっぱり、子の執事さんは凄くいい人なんだと、感心した


初めは凄い、やばい人だと思ったけど、人は見た目によらない



「「おかえりなさいませ。お嬢様」」



一斉に色んな人の視線を私が拾ってしまった


ズラっと縦にメイドさん達が並んで声を合わせて私に挨拶をしている


床には赤いカーペット


奥行は広くて、横にも凄く広い


外から見ても圧倒的で普通の家の何個分。いや何十個分とあってビックリした



「美咲お嬢様。旦那様方はこちらです」


『あ、はい!』


この執事さんは常に私のことをリードしてくれてる


きっと持てるんだろうな…


と、呑気なことを考えていた



「お嬢様。この部屋に旦那様方が在籍しております。それでは入りますよ?」


『え、あ!ま、待ってください。まだ心の準備ができてなくて…』


「では。開けますね」



この執事さん!さっきまで優しくて良い方だと思っていたのに!


ドSさんだ、超がつくほどのドS…



コンコンコン



「黒崎です」


「入って構わん」


「失礼致します」



ガチャ



さっきまでの執事さんとは比べ物にならない程真剣な声色で話すものだからすっごくビックリした


あ、お父さんとお母さんだ…
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