乙女ゲームオタクな私が妹の婚約者と結婚します!
「ご冗談を。自分は総裁代行です。実際は天清さんが新崎を動かすんですから」

「だーから、俺は『楠野屋』で月子と働くんだってば!俺が新崎に帰るかと思って、月子が不安になるだろ」

それはお断りと笑っていた。
新崎の総裁の椅子を捨てる?

「と、いうわけだから、この先の君の処遇は俺の手の内ってわけだ」

「なに不自由なくアパートで暮らしていましたと報告しておきますね」

「ま、待ってよ!この状況のどこが不自由がないっていうのよ!」

貧乏暮らしもいいとこじゃない!?

「感謝することだ。本当なら、路上生活でもさせてやろうかと思っていたところなんだからな」

―――悪魔だ。この男。
あの無邪気さは演技!?

「あ、あなたの本性は相当悪どいわよ!!月子は知ってるの!?」

「天清さんほど善良な方はいませんよ。この程度の罰で済ませてあげようと言っているんですから」

「せいぜいこの暮らしを楽しむことだね。人生が終わるまで」

私を救う気なんか一ミリもない。
人生が終わるまでって、私をずっと監視する気?
このアパートと苦しい生活を私の牢獄にするつもり?
< 209 / 214 >

この作品をシェア

pagetop