Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
ツカサは困った顔で、一万、二万、と指を折って数え始める。
「ひとり暮らしって、月何万くらいかかるんだ……?」
その質問に、比菜子も自分の指を折って金勘定を始める。
「家賃、光熱費、食費、通信費、どんなに切り詰めて生活しても、五万はかかるわよね」
「五万……」
「お金に困ってるの?」
「べ、別に困ってねえよっ」
「困ってない人はここに住まないと思うけどなぁ」
比菜子の挑発的な言葉に、彼は悔しそうに顔を赤くする。
なにか事情があるのだろうと勘づいた比菜子だが、詳しくは聞かず、一通り自慢して満足したため「お茶淹れるから、持ってきてくれたクッキー食べようよ」と気楽に誘った。