Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~

「ハァ、ハァ……」

(聞き間違いじゃない、ツカサくんの声! なにやってるんだろう)

なぜか声を掛けられず、代わりに比菜子はピッタリとドアに耳を押し付ける。

「うっ……ハァ、ハァ、あっ……」

(え……?)

「ハァ、ハッ……んん、ハァッ……」

(やだっ……これ聞いちゃダメなやつだ!)

口を押さえて息を殺し、体までドアの表面に密着する。

( 二十二歳の男の子なんだから、そりゃそういう気分のときもあるわよね……! ああ! 気になって耳が離せない!)

「……ハァ、ハァ……誰か、いんのか……?」

(え!?)

「悪い、俺、立てな……い……」

すると彼の声はぷっつりと止み、息苦しそうな吐息だけが再開する。

(まさか……)

「ツカサくん!? 大丈夫!?」
< 23 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop