Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
「ハァ、ハァ……」
(聞き間違いじゃない、ツカサくんの声! なにやってるんだろう)
なぜか声を掛けられず、代わりに比菜子はピッタリとドアに耳を押し付ける。
「うっ……ハァ、ハァ、あっ……」
(え……?)
「ハァ、ハッ……んん、ハァッ……」
(やだっ……これ聞いちゃダメなやつだ!)
口を押さえて息を殺し、体までドアの表面に密着する。
( 二十二歳の男の子なんだから、そりゃそういう気分のときもあるわよね……! ああ! 気になって耳が離せない!)
「……ハァ、ハァ……誰か、いんのか……?」
(え!?)
「悪い、俺、立てな……い……」
すると彼の声はぷっつりと止み、息苦しそうな吐息だけが再開する。
(まさか……)
「ツカサくん!? 大丈夫!?」