籠の中の鳥は今宵も熱い寵愛を受ける【完結】

「なんかあったの?」
「ん。何もない!たださ、無性に飲みたくなる時もあるでしょ?」
「わかる。今日はちょうど和穂さんいないから一人で食べてから帰ろうかと思ってたの」
「へぇ、もう早速夫婦生活ちゃんとやってるんだ?で、お相手の旦那とはどうなの?もうした?」

ストレートすぎる質問に食べていた枝豆を吹き出しそうになった。

 慌てておしぼりで口元を抑える。

ニヤニヤと悪ガキのような顔をする夏子から目を逸らしたのは恥ずかしいからだ。

「そりゃね、夫婦になるわけだし…」
「だろうと思ったよ!だってさ、なんか…艶やかだもん」
「何それ」
「何て言うの、色っぽい気がする。あ!わかった。昨日抱かれたでしょ」
恥ずかし気もなく簡単にそのような言葉を言う彼女に品は全くない。しかし夏子のような友人だからこそ何でも話せるのだ。
「はい、あたり~」


 唐揚げを頬張りながら楽しそうな彼女と大きな口を開けて笑い合った。

一軒目でも十分に酔っていたが夏子は二軒目も行く気満々で居酒屋を出るとすぐに私に二軒目どこにいく?と尋ねる。

もちろん私だってまだまだ飲むつもりだ。そこまでお酒に弱いわけではない。
< 91 / 154 >

この作品をシェア

pagetop