珈琲と花の香りの君
戻ってきた彼女は、
「火であぶって消毒してきたので!」
安全ピンで何をするつもりなのか…。
先の展開が読めない俺の手を取った。
『――…!!』
彼女のひんやりした指が手に触れて、くらくらする。
器用に手の水膨れを、ピンで刺して潰した彼女は、
「ちょっとしみるかもしれないですけど、我慢してくださいね…」
消毒液をかけて、消毒してくれた。
「すみません、これしかなくって…」
申し訳なさそうに言って、彼女が取り出したものは…。