秘密と家族
プロローグ
琉雨(るう)琉梨(るり)は夫婦だ。

お互いの父親が親友同士の、二人。

神倉(かみくら) 秀彦(ひでひこ)雨里(うり)の一人息子・琉雨。
真藤(しんどう) 一誠(かずとも)梨央(りお)の一人娘・琉梨。

秀彦と一誠が幼なじみなのだ。

そして━━━━━━━
琉雨と琉梨は、生まれた病院も、生まれた日も全く同じで“運命に導かれた子ども”だと言われた。


その為なのか……お互いに男と女として意識するのも、運命に導かれた故のことだ。

双子のように育ち、お互いがお互いを必要としながら生きてきた。





琉梨は専業主婦として家庭を支え、琉雨は会員制のレストランを経営している。


そして一見クールな琉雨だが、琉梨のことを狂う程に愛していて、実は支配欲が凄まじい。




そんな琉雨には━━━━━━

琉梨に言えない“秘密”がある。





そして、秘密を持っているのは……

琉雨だけではない━━━━━





< 1 / 29 >

この作品をシェア

pagetop