僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
別れる?
俺が?ケイと?
目の前の篠原慧は、公園のベンチに座り隣にいる俺の顔を見もせずに呟いていた。
「なんで?意味わかんないんだけど?」
「なんでって、別れたいからに決まってるだろ?」
男みたいな口調で、俺に言ってくるケイを見上げる。
なんだろう?なんでこんな事になってるの?
それにさ・・・・祐子って。
いつもは「祐くん」呼んでくれるのに…。
本名で呼ばれるの、嫌なの分かってるくせに、なんでそんな冷たそうに言うんだよ・・
今日は、いつもと変わらない一日だったのに…
今朝も普通に挨拶して、昼ごはんも一緒に食べた。
放課後、これからケイの家へ行こうって時に、近くの公園の池の側のベンチで座りながら告げられた。