僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~

「ユウ、大丈夫だよ、お前の居場所はここにある。俺とほのちゃんがお前のことを愛するから、だから、ここで三人一緒に住んで幸せになろう?」

「そうだよ、祐くん。三人いればなんだって越えていけるよ。」

「うん。———そうだね」


紫音がよそってくれたつやつやご飯に、ほのがくれたみそ汁の温かく安心する風味に心が落ち着いてくる。

「いっぱい食べてね、祐くん。また痩せちゃったんだから」

「そうだぞ、それに俺のおばさんが言うには、食べれば悲しい気持ちも溶けてなくなるらしいぞ」

「・・・なんすか、それ。そんな風に考えられるの、なんかいいっすね」


普遍的かもしれない。
人道に反してるかも知れない。

でも、僕ら三人の中には、「愛」よりも強い絆がある。

それを信じて執着していった。



二人の用意してくれた、甘い蜜のような生活にどっぷりと嵌って、その中で俺は強くなったのか、弱くなったのか分からない。

だた、永遠に続くかのような平和な日々がそこにはあったんだ。
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