客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
確かに傷を舐め合うだけの関係は続かない。あれで良かったと思う反面、二葉に求めたのはそれだけじゃないとも思う。
だからその後知り合う女性には、わざと寺社仏閣の話をしたりした。たぶん二葉と比べたかったんだと思う。だけど誰も俺が望む答えをくれなかった。
あれから何度も何度も、あの最後の車の中に戻りたいと願った。あの映画のように、次に会う約束をすれば良かった。無理矢理にでも家まで送れば良かったと後悔の日々だった。
それが今、二葉が目の前にいる。あんなに会いたかった彼女だけど、やはり本物を目の前にするとどこか緊張してしまった。
本当は会わない方が良かったのかな。それならきれいな思い出で済んだ。でも彼女を引きずって前に進めなかったのも事実だ。
ふと二葉がこちらを見て目が合う。彼女の笑顔はあの頃と何も変わらない。
別に恋愛と絡めなくてもいいじゃないか。彼女ほど趣味の合った人に会ったことがない。きっと俺たち、友達としても最高だと思うんだ。