客観的恋愛曖昧論〜旅先の出会いは、運命の出会いでした〜
 美玲が元気を取り戻すのを見てから、京子は二葉に視線を移すとニヤッと笑う。

「ところで二葉さんの進展について報告がないんだけど。帰りのバスでもそんな話出来なかったし」
「あっ、私も気になってた! まぁちゃんと言えたっぽいのはわかってたけど」
「副島さんのあんな反応見ちゃえばねぇ……」
「えっ、どんな反応してたの?」

 二葉は驚きのあまり、声がうわずってしまう。それを見て三人は大笑いする。

「すっごいデレ顔してたよね」
「そうそう。もう喜びを隠せませ〜ん!みたいな感じ」
「でもあの時って、二葉かなり酔ってたよね。ちゃんと記憶あるの?」
「……それが……いや、言ったことは覚えてるんだけど、いろいろぼんやりで……しかも途中で寝ちゃったし」
「……副島さん、かわいそうに……」
「だからすぐに戻ってきたわけね」
「……帰ってから匠さんに『俺はちゃんと覚えてるから』って念を押されたよ」
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