イケメン俳優の原石を見つけた。
 病室に運ばれた。点滴をしていた。
それ以外の情報は、赤の他人には教えてもらえないが、目を覚ますまで、そばにいることにした。

看護師さんたちが困っているのはわかった。

2時間ほどし、目を開けた。
「あ、大丈夫ですか?」
「誰?どこ?」
「あー、倒れていたんで、救急車を呼んだ者です。病院です。」
「あっそうなんだ。すみません。」
「看護師さん呼びます。」
ナースコールを押した。
「目を開けました。」
「行きます。」

看護師さんがきた。
「大丈夫ですか?」
「はい。」
「あの、家族は?連絡したいんですが。」
「いません。死にました。」
「親族とかは?」
「連絡とってなくて、知りません。」
「そうですか。」
「友人は?」
「いません。」
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