お砂糖味のキス
「~っ古都!!」



-ビクッ

すごく,ビックリした。

奏詞がこんな時間にわざわざ出掛けていること。

それから,いつもどこか落ち着いていて,物事を俯瞰しているような君が,私だけを見つめて,焦ったように必死に声をあげていること。

? どうしたんだろう。

もしかして……

こんな時間に1人は危ないとか,とうとう本当の兄のようなことを言い出すのだろうか。

その時は……すこしくらいひっぱたいてやっても良いのだろうか。

そんな風に,私はぽけ~っとしていた。
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