御曹司社長はイケメンで甘すぎです。

あのプレゼンの時に颯真さんに会ったのは、偶然ではなかったのだ。
普通に考えても、社長が同席するなんて、よっぽどのことが無い限り、ある訳がない。


「…結愛、もう一度会いたいと思った女性は初めてだったんだ。信じてはもらえないかも知れないが、これが本当のことなんだ。」


颯真さんが、私を探してくれたなんて…。
驚きすぎて、頭の中が真っ白になる。


「…では、酔っているときに助けてくれたのも…」

「…あぁ、君の上司の高橋課長は、調べるといろいろと気になるやっかいな男だとわかったのだ。今回のことで君に逆恨みをしそうだからな。君が心配で、俺の秘書をボディーガードで見張らせていたんだ。後をつけるようなことをして、悪かったな…」


全ての意味が分かった。

颯真さんと再会できたのも、高橋課長の異動のことも、酔った時助けてくれたのも、すべて偶然ではなかったのだ。


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