御曹司社長はイケメンで甘すぎです。


この数日、いろいろな事がありすぎて頭がパニックだ。
颯真さんのことだけでも、キャパオーバーな私の頭に、向井君が登場した。

何が起こっているんだろう…私。


「叶先輩、ここの生クリームやっぱ最高ですよね!」


「 … 」


「先輩!…聞いてます?」


美紀がタルト形のケーキを、もぐもぐと頬張りながら、私の顔を覗き込んだ。


「あっ…うんうん…美味しいね…」


慌てて返事をする私に、美紀は不審な顔をする。


「先輩…何かありました?」

明らかに様子がおかしい私に、美紀は心配する表情に変わった。


こんな事ではダメだ。
私がしっかりしなくては…颯真さんにも、向井君にも失礼だ。



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