8つの怖い話
20代半ばくらいで、緑色の髪の毛はボブにカットされている。


目元を濃く縁取りしたアイメイクを見てセナは慌てた様子で「ごめん瑠璃子ちゃん。今仕事中だった?」と聞いた。


「ううん。ちょうど終わったところだよ。どうぞ」


瑠璃子は快くセナを招き入れる。


室内も外観と同じでまるで物語の中に出てきそうな可愛らしい家具や小物で統一されている。


小さな暖炉は今は使われていないけれど、本物だ。


冬になると瑠璃子は薪を買ってきて、ここで暖を取るのだ。


セナも何度も暖炉で温めてもらった経験があった。


「今日の仕事はなにしてたの?」


出してもらった紅茶とクッキーを口に運んで、セナは聞く。


「今日はネイルの動画だよ。明日はおばけメイクの動画」
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