Gentle rain
「うそ?」
『敦弥さん、別な場所にいる。』
ふっと、心の緊張が解けた。
「敵わないな、美雨には。」
だがそう言った後、急に電話は切れてきまった。
「えっ?」
何が起こったのかわからないでいると、急に夏目の家の玄関が開いて、美雨がタタタッと走って外へ出てきた。
「敦弥さん!!」
息を切らして、俺の側に駆け寄ってきた美雨。
「やっぱり家の傍にいた。そんな勘がしたの。」
その勘だけで家の外に飛び出すなんて。