甘いキスをわたしに堕として。
ここはもう言うべきだよね。



意を決したわたしは奏多さんに全てを話した。




兄の本当の死因。
そして私が四ノ宮組の娘であること。


私はもうみんなと一緒にはいられないことも。




「みんなをこれ以上危険な目に遭わせたくないの。だからわたしは…あの場所を去ることにした」



「そっか、藍ちゃんらしい決断だね。それを最終的に決めるのは藍ちゃん自身だけど、もう二度と朱里には会えないよ?」



「うん…でももう紅蓮は私の居場所じゃないから。それに朱里と美玲さんって付き合ってるんでしょ?」



そう聞くと、ちょっと拍子抜けたような表情の奏多くん。



「あ〜…そう思ってるんだ。俺じゃなくて朱里に直接聞いてみたら?」
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