甘いキスをわたしに堕として。
「で、でも…」



「あしたの17時。門の近くにあるバーに俺と朱里は用事があるからおいで」



ふわっと優しく笑う。



話を終えたあとは奏多くんが門まで送ってくれた。



「ありがとう」



「いーえ。明日、来るか来ないかは藍ちゃん次第だからね。でも来なかったらもう朱里に会うことはないよ。…あいつのためにも来てやって」



「それじゃ、またね」と、それだけ言って帰っていった。




家に帰ってベットにゴロン。



もやもや。

気持ちが落ち着かない。



朱里に会うか会わないかでなかなか決まらない。
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