甘いキスをわたしに堕として。
「藍っ!!!」


近くで聞こえた朱里の声。



動きたいのに…
大丈夫だよって言いたいのに…


身体が重くて言うことを聞いてくれない。



朱里が私の身体を抱きかかえる。




「藍!痛いところは?頭は打ったか!?」



「しゅ、り…」



なんだか頭が痛くなってきたよ。



「!?お前…頭から血出てるじゃねぇか。奏多!救急車呼べ」
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