甘いキスをわたしに堕として。
ああ、そっか。
頭切れてるから痛いのかも…?



「あーちゃん!」

「藍!しっかりしろ!」


ごめん。
こんな無茶ぶりしたからだよね。



またそんな心配そうな顔させちゃった。



「しゅり…っ」



なんとか振り絞って出した声。




あ、れ…
なんか眠い…?



だんだんと重たくなる瞼。



「ー…藍!」



朱里の声を最後に、意識を手放した。


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