同居人は無口でクールな彼
「篠原くん、おめでとう」
「すごいね」
次々と翔哉くんをほめたたえる言葉が飛び交う。
でも、わたしたちが手をつないでいることに気づいた人たちが――
「え!?付き合い始めたの!?」
「すごーい!おめでたいこと続きだね!」
「おめでとう!」
わたしたちを全員が祝福してくれた。
その中には、のんちゃんと灰谷くんの姿もある。
わたしたちは、微笑みあった。
似ているようで似てないわたしたち――
翔哉くんのおかげで、違った世界を知ることができた。
わたしたちの青春はまだ始まったばかり。
もっと翔哉くんの隣でたくさんのことを経験したい。
「翔哉くん」
「ん?」
「大好き!」
END