雪のように真っ白な心を情熱の赤に染めて~強引なイケメン過ぎる御曹司は甘くて熱い愛を注ぐ~
そう言って立ち止まり、また私を見た。


な、何?


今のセリフはどう受け取ればいいの?


もしかして冗談?


ここは笑いとばすのが正解なの?


そんな真剣な瞳で見つめられたら、どう反応すればいいのかわからないよ…


少し細めたその目、驚異的に色っぽくて美しくて。


急激に心臓が高鳴ってきた。


『な、何言ってるの?か、からかうの上手過ぎるよ』


私は噛み噛みのセリフを吐いて、ドキドキを隠しながら前を向いて歩き出した。


だって、目の前の律君の綺麗過ぎる顔、直視できないんだもん。


『別に、からかってない』


律君も歩きながらポツリと言った。


『前にも言ったと思うけど、やっぱり男女2人で会うのは恋人だけだよ。もしくは相当仲良しの友達か。クリスマス、暇だから誰でもいいのかも知れないけど、やっぱり世間的にはみんな彼女とか大切な人と過ごすんだよ』
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