【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


「もう固まってるのに伝えられてないじゃん」

「か、華恋ちゃん……!」



わかってるよ。

これも全部、できない自分の言い訳だよね……。



「その〝藍澤先輩にふさわしい人〟って、誰が決めるの?」

「……わたし」

「どうなったら、なったと思えるの?」

「凌玖先輩に甘えず、わたしがいるよって伝えられるようになったら……?」

「疑問形じゃん。そんなの、付き合ってからでもいいと思うけどなー」



このままもし付き合えたとしたら、凌玖先輩のペースになっちゃうもん。

もっと、わたしがしっかりしたい。



「時をくるのを待つのもいいけどさ、あんまり遅いと誰かに横取りされちゃうよ?」

< 219 / 391 >

この作品をシェア

pagetop