【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。


「そ、それはやだ……」

「あとは、藍澤先輩がどこまで我慢できるかだね〜」



ニヤニヤと楽しそうに笑った。



「我慢……?」



って、なんだろう。

『告白してるのに返事はまだか!』って感じ……?

凌玖先輩は待っててくれるって言ってたから、そんなこと思うわけないと思うな。



「……ねぇ、お泊まりのとき何もなかったって言ってたけど、本当に何もなかったの……?」



疑う目で見られたので、まだ言えてなかったことを話した。



「えっ! あ……キスだけされちゃった」

「キス!? それ聞いてない!」



バンッと机をたたいて身を乗り出す。


こ、声大きいよ!

みんなの注目浴びちゃうから!



「おでこにだよ! ほんと、それだけ……」

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