【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
こんなふうに、温かな気持ちになれるのも……。
『嬉しい。俺も、歌桜がいてくれてたくさん元気もらってる。文化祭も一緒に頑張ってるから絶対に成功させたいって思えた』
わたしが、凌玖先輩をそんなふうに思わせてるなんて……。
「一緒に、成功させましょうね。きっと楽しい文化祭になります」
わたしにとっては初めての文化祭。
凌玖先輩は学園代表の看板を背負っているから、少しでも荷が軽くなるようにしてあげたい。
全力で楽しもう。