【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「えっ……!」
周りを見たら、女の子が手を振ってくれたり、男の子がグッジョブポーズしてくれたりと、反応をくれた。
みんなの〝いいね〟って声に心がくすぐられる。
「は、恥ずかしいよ」
「いいじゃん。みんなを幸せにしてるんだよ! あとは本命にアピールしなきゃね」
本命とは、凌玖先輩のことだ。
あ、アピールって……!
「そんな、大胆なことは……」
「しなきゃもったいない! いつもと違う格好にドキドキするに決まってるじゃん。歌桜も藍澤先輩に見てほしいでしょ?」
「うん……」
「絶対に喜んでくれるから。クラスのほうはうちらに任せて、午前のデート楽しんできな!」
ポンッと華恋ちゃんが元気よく背中を押してくれた。
「ありがとう。楽しんでくる!」