【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
わたしの肩を持って体を玄関のほうに向けた。
藍澤先輩を不思議に思って見てたら、甘いセリフが降ってくる。
「俺以外の男といてほしくない」
「っ……」
男……。
朔夜くんは幼なじみだけど、男の子だから?
それって、ひとりの女の子として見てるから言ってくれてる……?
「でも……」
わたしが家に行ったら、藍澤先輩と朔夜くんがふたりになる。
このままケンカになりそうなのに、放っておけないよ。
「ケンカはしてほしくないです」
「大丈夫。俺もすぐ帰るから」