【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
安心させるような笑顔を見せてくれた。
藍澤先輩の言葉はスッと入ってきて、信じたくなる。
それなら……。
「……わかりました」
なにも起こらないことを願って。
わたしは玄関に向かって足を進めた。
振り返ると、藍澤先輩が手のひらを振ってくれる。
「今度こそ、また明日」
「はい」
藍澤先輩とバイバイをして家に入った。
すぐに部屋には行かず、玄関のドアに背中を預ける。
やっぱり心配で気になっちゃうけど……。