【完】一途な生徒会長は溺甘以上に独占したくて。
「寝起きも可愛い。パジャマなのは……予想外だけど」
ほんのり頬を赤くして、ふいっと目線をずらして横を見る。
藍澤先輩に言われて、いまの姿を思いだした。
わたし、パジャマのまま出ちゃった……!
「やっ……」
急に恥ずかしくなって、手で隠した。
藍澤先輩にパジャマ見られた……っ。
「待ってるから、着替えてきて……」
「はい……」
ドキドキした胸をおさえて、自分の部屋に戻った。
それでもまだおさまらない。
なんでこんなに意識してるんだろう。
朔夜くんなら見られてもこんなふうにならないのに。
藍澤先輩といると、ひとつひとつをおおげさに反応しちゃう……。