秘密のノエルージュ

 ちゃんと選択が出来るよう設定されているのだから、WHO-LILL社には一切の不満はない。あるとすれば大和に対して。彼がどちらのショーツを選択をしたのかで、今後のこの下着の使用頻度が決まる。

 不織布の袋から取り出したショーツをぴらりと広げてみて、ほっと一安心。

「Tじゃない! よかった……!」

 それだけが心配だった。菜帆もTバックショーツを所持していない訳ではないが、あれは危険だ。布地の面積が極端に減る。

 けれど大和は今回、フルバックショーツを選択してくれたらしい。でもかなり透け感のあるレースだ。さすがクリスマス限定のランジェリー、魅せ方が男性の目を意識したものなのだと改めて気付かされる。

 値札を取ってベッドの上に並べてじっくりと眺めた後、ようやく風呂上がりのタオルを外してショーツから身に着ける。ショーツにもサイズが存在するはずだが、ブラジャーよりはサイズの種類が格段に少ないので大和も間違えなかったようだ。

 そしてブラジャー。いつもと同じように腕を通して背中でホックを留めると、身体を前に倒してカップの中に胸を収める。ホックは三段階のうち真ん中で留めてみたが、キツさもゆるさも感じない適度な締め付け感だった。

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