あの瞬間キミに恋した
「じゃあそろそろ帰るよ私。櫂斗また明日」


「おう。紗羅、忘れ物。チュッ」とキスをされた。


もちろん・・・唇・・・。


不意の出来事に、ビックリした私。

急にキスされたら、誰でもビックリするよね。あははっ。

「もう~~櫂斗!!!」

「はははっ。じゃあ、また明日な~~」と櫂斗は超ご機嫌で帰って行った。

まったく・・・油断も隙もありゃしない・・・。

ってか・・・お母さんたちに見られたら、どうするのよ?


それを考えただけで、頭が痛いよ・・・。


そんな事を思いながら家に帰った。

「ただいま~」

「紗羅~~~~おかえりなさい」と、すごく嬉しそうにお母さんが言った。


ん?なんかいいことでもあったのかな?すごく嬉しそうだし。


「お母さん、なんかいいことでもあったの?」

「そうよ。たった今ね」



ん?たった今?


サァーーーーーー・・・・・。と血の気が引いていく私。


まさか・・・さっきのキス見られてたんじゃ・・・。


「ふふふっ。キスしてたの見ちゃった♪紗羅やったわね!!やっぱり櫂斗君のこと好きだったんじゃない。んっもう~。」


ガーーーン!!!!!



やっぱり見られてたんだ・・・。なんてタイミングの悪い・・・。



仕方ない・・・お母さんにはちゃんと言おうかな。


すっごくイヤだけど・・・。


「お母さん・・・うん、その櫂斗と付き合うことになったから。私ずっと好きだったの・・・」

「そうだったの・・・。でも、本当によかったわぁ~!!櫂斗君に思い伝わってよかったわね紗羅」と微笑んで言った。


「うん」と私も笑顔で返した。

「そうとわかれば・・・結婚も間近よね。お母さんすっごく楽しみだわ!!!」


え?結婚?まだ早いって・・・お母さん・・・。


「お母さん、結婚とか・・・まだ先だと思うよ?」


って言うか、櫂斗・・・私と結婚とかって考えてるのかな?


私は櫂斗と結婚するのは最大の夢だけど・・・櫂斗の気持ち聞いてないから、正直わかんないんだよね・・・。


そんな時
「ただいま~~って玄関でなにしてるんだ?」とお父さんが帰って来た。

「おかえり、お父さん」

「おかえりなさい、あなた。ねぇ聞いて~~嬉しいニュースよ」

まさか・・・お母さん、お父さんに言うつもりじゃ・・・。

「おかあ・・」と言おうとしたらお母さんに言葉を遮られた。

「紗羅と櫂斗君がね、付き合ってるそうよ」

「え?紗羅と櫂斗君が?そうか・・・。櫂斗君なら父さんも賛成だよ。紗羅よかったな」と笑顔で言うお父さん。



え?お父さん賛成してくれるの?



お母さんはいいとして(いいのかよ!)、お父さんには反対されると思っていた私は拍子抜けしたのだった・・・。
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