一途な御曹司は溺愛本能のままに、お見合い妻を甘く攻めて逃がさない

 一度この胸の中に戻ってしまえば、また離れるのは相当難しいだろうと感じていた。
 私はいつだって彼が大好きで、そばにいたいと思っているのだから……。

 鷹也さんは、私の髪を撫でると、髪を一房取って口づける。
 その仕草はまるで王子様だ。

「俺も、昨日は無理をさせたな。すまない」
「い、いえ……」

 私は昨日のことを思い出して顔を赤くした。

 目をそらすことも、気持ちよさを逃すことも許されなかった。
 翻弄され続けた全身が鷹也さんにされることに喜んで、私の心もまた強く掴まれた。

 抱き合うたび、もっともっとこの人のことが好きになる。
 だからもう抱き合いたくなかった。
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