一途な御曹司は溺愛本能のままに、お見合い妻を甘く攻めて逃がさない
 私が眉を寄せると、鷹也さんは愛おしそうに私の髪を撫で、それから、口を開いた。

「今月、あれ、ちゃんと来てる?」
「ふぇ……?」

 今月のあれって……
 生理ってことだよね。

 今月は……生理終わってすぐ家を飛び出して、一週間。
 それから強制送還されて、これまでで一番濃い夜を過ごして……。

 それから鷹也さんと一緒に過ごして……一か月。

 来てるはずだ。
 いつも悲しいくらいにきっちり来てたのに。

 私は驚いて鷹也さんの顔を見る。
 でも、今月は……。

「来てない……」
「もう少ししたら検査してみよう。きっとできてると思うけど」

 鷹也さんはそう言って私のお腹を撫でる。

「……え、ど、どういうこと」

 私が目を丸くして問うと、鷹也さんは目を細めて愛おしそうに私を見ていた。

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