second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結
それが奥野さんのものであることを認識していた俺は
諦めそうになった時にそれを握りしめることで、諦めない勇気をもらっていた。
でも、彼女と俺をちゃんと繋げてくれたそれは俺にはもう必要ない
だからちゃんと返してあげよう
俺にとって大切だったそれは
本来の持ち主である彼女が持つべきものだから
「これって・・・おばあちゃんの・・・・なくしたと思ってた指輪・・・」
俺が彼女の左手薬指に嵌めてあげた指輪を愛おしそうに眺め、すぐさま驚いた表情で俺を見た雅。
“なんであなたが持っていたの?”・・・そう言いたげな顔。
そう思われても当然だと思ったから俺はすぐさま彼女に謝った。
けれども彼女はその指輪を俺が持っていてくれたことを嬉しいと言ってくれて、そう言われた俺も嬉しくなった。
それだけでも良かったのに、彼女は
「このペリドットという宝石は・・・家族や夫婦の絆を強めるお守りとも言われているの・・・」
俺がその指輪を持っていたことがまるで今の、そして、これからの俺達の関係を暗示していたかのような言葉をかけてくれた。
俺と彼女を繋いでくれたその指輪。
それは彼女の祖母から譲り受けたものらしい。
きっと彼女のお祖母さんが俺と彼女を繋いでくれた
そう思えた俺は
『雅・・・もうこの世にはいない雅のおばあさんにも誓う。』
「えっ?」
『あなたから預かった大切な雅さんを一生涯かけて大切に愛し抜きます・・・と。』
紆余曲折はあったけれど、俺にとってずっと1番目だった恋が成就しようとしている今。
俺は彼女の隣で、彼女と彼女のおばあさんにも伝わるように、
俺のココロの底から湧き上がるその言葉を捧げた。